沢田畳道具製作所は、昭和24年に足立区小台で沢田光長が鍋ツルと畳針の製造から歩み始めました。 畳針を作るきっかけとなったのは、昭和23年頃足立区青井町にある秋山鉄工所に勤 めていた時の事です。 そこへ埼玉県の田中氏より針の製造衣頼がきました。それから、畳道具一筋で現在に至っております。 創業者の沢田光長は千葉県東葛飾郡塚田村(現船橋市)の農家に生まれ、病気で徴兵を免れその後23才で東京に出て、荒川区尾久町の日本鋼板工業に組立工として従事しました。 その後、東京王子の第一陸軍造兵廠に仕上げ工として入り、ここでの経験は、後々畳針の製作に大変役立っています。 卓上フライス盤の改良、また火導構フライス盤切削の改善により表彰を受け、発明考案の功により考案章を貰うなど、自分のアイデアを存分に発揮しました。 一例を紹介しますと、昭和30年当時同業者は、針に穴を開ける作業が大変でした、針の先をコークスで熱し、ポンチとハンマーを使っての穴明けは、一度では明かず、何度も繰り返すと手元の鋼線は熱くなり火傷をする大変な作業でした。 そんな訳で一日にできる数は多くありませんでした。 そこで、沢田光長が考案したものは、半日で千本単位以上の穴を明ける技術でした。 今ではそれは当たり前の技術ですが、当時はそれを見たいと同業者が大勢見学にやって来ました。 現在でもその考えが製品開発に受け継がれています。 皆様ご存知の二本式縁引、十手型縁引、次世代縁引、磁石付きステ−プル抜き、敷込み作業に便利なカッター付敷込み鉤、最近では次世代型の折り畳み式敷込み鉤を、当社で開発した製品であります。 それから新製品案内で最近開発した新製品を紹介しております。 ライフスタイルの変化で畳のある部屋が減少しています。 畳の素材もワラからボードへと変わっていく中、畳道具も時代の変化に対応していかなければなりません。 使いやすさと、便利さを追求した製品開発をしていかなければ、今の時代生き残って行くことは難しいと考えます。 皆様のご支援を賜りたいと切に願うものであります。 |
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最終更新日2017/07/28